プログラミングは「専門的な技術」、「難しそう」といったイメージを持つ人が多いでしょう。
また、このようにスキルが求められるような分野は、才能が無いとできないと考えられがちですね。
では、プログラミングに才能は必要なのでしょうか?
結論としては、「才能と呼ぶかは分からないけど、向いている人の特徴はある」という感じですね。
というわけで今回は、実際にシステムエンジニアとして働いている僕が感じる、プログラミングに適した人の特徴についてお話ししていきます!
プログラミングは才能か努力か
これからプログラミングが向いている人の特徴についてお話ししていくわけですが、先に言っておきます。
あくまでも特徴なので、1つも該当しないからといって「プログラミングをやるな!」と言うつもりはありません。
プログラミングに限らず言えることですが、大抵の技術は努力で伸ばせます。
そして、プログラミングに関わっていく過程で、技術や考え方を身に付け、段々とプログラミングに適した人材へ変化していく可能性もありますからね。
大切なのは才能よりも努力や向上心です。
プログラミングに向いている人の特徴
では、プログラミングに向いている人の特徴について見ていきましょう。
当てはまる特徴が多いほど、向いていると言えますね。
- プログラミングを楽しめる
- 集中力が高い
- 論理的思考ができる
- 柔軟な発想ができる
- 検索力がある
- 質問できる
- 質問する前に自分で考えられる
- 学習意欲がある
①プログラミングを楽しめる
まずは、そもそも、プログラミングを楽しいと思えることですね。
ゲームが好きな人はゲームの上達が早い、料理が好きな人は料理が得意になっていく、というように興味・関心があるものなら、人は積極的に学び意欲があります。
傍から見たらプログラミングはひたすらコードを打っているつまらなそうな作業かもしれませんが、プログラミングはモノづくりの一種です。
「どうすれば意図したシステムを作れるか」ということを考えながら実装するのを楽しいと思える人であれば、向いていると言えるでしょう。
②集中力が高い
プログラミングはある程度集中力が求められる技術です。
コードの誤りが一ヵ所あるだけで意図した動作をしなくなったりします。
バグ(不具合)を発生させないために、正確な作業が求められると言えますね。
システムエンジニアやプログラマーであれば、1日中ソースコードを作り続けるという場合もよくありますから、集中力は必要になります。
ただし、もちろん、息抜きも大切です。
適度に休憩を挟んで脳を休ませるのも仕事のうちですね。
③論理的思考ができる
次に論理的思考ですね。
論理的思考:
物事を結論と根拠に分け、その論理的なつながりを捉えながら物事を理解する思考
プログラミングにおける論理的思考とは、「どのコードを入力するとシステムがどのように動くのか」ということを考えること、「目標となるシステムを作るためにどんなコードが必要なのか」を考えることですね。
また、プログラミングにはエラーやバグが付き物です。
その際に、冷静に状況を整理して原因を突き止めて修正するというのも、理論立てて考える力が必要になります。
論理的思考はプログラミングには不可欠と言えるでしょう。
④柔軟な発想ができる
プログラミングを行うにあたって、柔軟な発想というのも重要な要素になってきます。
たとえば、複雑なシステムを実装するには発想力・ひらめきが必要です。
というのも、要件までは決まっていても、実装方法については開発者が自分で考えることになります。
また、エラーやバグの調査でも、思い込みが激しいとなかなか原因を特定できないことがありますね。
そのため、固定観念にとらわれずに幅広い視野を持つことが重要と言えるでしょう。
⑤検索力がある
プログラミングをやっていると、分からないことがたくさん出てきます。
その時に必要なのが、検索力(調べる力)です。
優れたシステムエンジニアやプログラマーというのは、ひたすら暗記して知識を増やしているわけではありません。
ググって分かることであれば、わざわざ覚える必要はありませんからね。
そして、技術の移り変わりが激しいIT業界、全てを覚えることも不可能なわけですから、その場合に重要なのが検索力です。
調べ方が上手な人は不明点をすぐに解消できるので、あまり手を止めずに作業を進めることができます。
⑥質問できる
プログラミングに限らずですが、不明点を質問することはとても重要ですね。
「質問なんて誰でもできるでしょ?」と思う人もいるかもしれませんが、質問することが苦手な人もいるわけです。
コミュニケーション能力だったり、質問する相手との人間関係だったり。
とはいえ、仕様の確認、実装方法の相談など、成果物や開発スケジュールに関わることは確認しないといけません。
「仕様について質問したら、考慮漏れがあったことが判明した」というケースもありますからね。
⑦質問する前に自分で考えられる
質問することも重要なことですが、「自分で考える」というのもプログラミングでは重要なことだと言えます。
(もちろん、仕様については思い込みで実装するのを防ぐために、すぐに確認すべきですが)
特に新人の人だと、実装方法についてすぐに質問してくることが多いですね。
方針の確認などであれば良いのですが、どんなコードを書けば良いのか、ほぼ答えに近いことまで質問されることがあります。
しかし、先ほど、論理的思考や柔軟な発想が必要と話したように、自分で調べたり考えることがプログラミング上達のコツです。
調べたらすぐに分かることまで質問する人は要注意ですね。
⑧学習意欲がある
プログラミング言語だとツールなどは新しいものがどんどん増え、移り変わりも激しいです。
そのため、システムエンジニアやプログラマーには新しい知識を積極的に取り入れるような学習意欲が求められます。
とはいえ、業務外で勉強が必要という話ではありません。
仕事しながら知識を増やしてくのがコツですね。
プログラミングに向いていない人の特徴
ここまではプログラミングに向いている人の特徴について話してきました。
ここからは、プログラミングに不向きと言える人の特徴について見ていきましょう。
- パソコン操作が不慣れ
- 行動力が無い
- 頭を使う作業をしたくない
- 考えることを放棄してしまう
- 勉強が苦手
①パソコン操作が不慣れ
まずは、パソコン操作が不慣れな人ですね。
プログラミングはパソコンを扱いますから、当然と言えば当然です。
とはいえ、一応特徴として挙げはしましたが、個人的にはあまり重要では無いと思っています。
不慣れなのは今まで使ってこなかっただけで、使っていれば自然と慣れていきますからね。
懸念点としては、スタート直後は他の人に遅れを取る可能性が高いので、そこでモチベーションが下がってしまうことが考えられます。
②行動力が無い
IT業界は人材不足と言われるように就職しやすい業界ではあるのですが、プログラミングを始めることに対して抵抗を持っている人も多いですね。
プログラミングを知らないが故に難しそうな印象を持っているのかもしれませんが、「やってみたら意外とできた」という人も少なくないです。
技術の移り変わりが多い業界なので、使ったことの無いものも積極的に試してみるような行動力は重要と言えます。
そういう意味では、プログラミングに興味を持って、実際にプログラミングを始められたかどうかで適正が見れそうですね。
③頭を使う作業をしたくない
プログラミングは典型的なデスクワークです。
1日中パソコンを見ながら作業するというイメージ通りですね。
長時間座って作業をする、頭を使い続けるというのが苦手な人は不向きと言えそうです。
④考えることを放棄してしまう
プログラミングをやっていると分からないことがたくさん出てくるという話をしましたね。
その度に調べたり考える必要があります。
たとえば、エラーが出た際、イライラして考えることをやめてしまったら作業が進めません。
また、仕様の説明を聞いて理解できなかった時などに、質問をしながら正確に理解しようとするか、「分からない!」と放棄してしまうか、これが向き不向きに関わってきそうですね。
とにかく頭を使う仕事なので、考えることを放棄したら成立しません。
⑤勉強が苦手
技術が日々進歩する業界なので、新しい知識を学び続ける必要があります。
そのため、新しいコードを覚えたりスキルを身に付けることを繰り返すのが嫌な人は適正が低いと言えそうです。
まとめ
さて、今回はプログラミングに適した人の特徴についてお話ししてきました。
向き不向きが分かれる分野ではありますが、才能よりも努力や向上心が重要と言えるでしょう。