「IT業界はブラックだ」と言われるように、SE(システムエンジニア)という職種に対して、残業が多い印象を持つ人は結構いますね。
一方で、「最近はブラックでは無くなった」という話も聞くことはあるでしょう。
では、実際のところはどうなのか。
というわけで今回は、SEの残業事情についてお話ししていきます!
システムエンジニアの残業時間はどれくらい?
まずはSEがどれくらい残業をしているのかを見ていきましょう。
厚生労働省のデータによれば、2018年のSEの平均残業時間は月に16時間だとか(賃金構造基本統計調査)。
これは1日あたり、1時間弱の残業をしている計算になりますね。
これを見る限り、SEが他の業種と比べて残業が多い職種とは言えないでしょう。
ただ、ポイントとなるのが、あくまでも平均残業時間であるということ。
平均より多い人も少ない人もいるわけですね。
また、毎月残業時間が同じわけでもありません。
残業が多い月もあれば、残業無しの月もあります。
僕も実際に、残業無しの月が数ヵ月続いたかと思ったら、その後は残業15時間前後の月が続いたりしますね。
同期の中には入社以降、ほぼ残業の経験が無いという人もいますし、毎月20時間を越えるという人も。
こうなってくると、SEだから残業が多いとか少ないと言うことはできないですね。
会社によって残業時間が変わるわけでも無いですし、その月その月の自分の仕事状況によって残業の有無が決まると言えそうです。
システムエンジニアが残業をするのはどんな時?
さて、SEの仕事で残業が発生するのはどんな時でしょうか。
主に、以下が該当します。
- トラブルなどの緊急対応時
- スケジュールに遅れが生じた時
- 作業のキリが悪い時
- 残業代が欲しい時
①トラブルなどの緊急対応時
システムにトラブルは付き物ですね。
既に一般ユーザーに公開しているシステムだとか、顧客が業務で利用しているシステムでエラーや不具合が生じた場合は、速やかな解決が要求されます。
原因調査や影響度調査、改修の必要性、調査報告など、やることは多いですね。
定時までに諸々の調査や報告が終われば残業は発生しません。
しかし、調査に時間がかかったり、定時直前にトラブルが起きてしまったら残業になることがありますね。
1時間程度の残業で終わる場合もあれば、日を跨ぐほどの長時間の残業もあり得ます。
プロジェクトによっては土日出勤を求められることもあるでしょう。
②スケジュールに遅れが生じた時
主に受託開発の場合、顧客から納期を提示されていることがほとんどです。
ということは、作業の進捗度から判断して納期に間に合わなそうな場合は、残業で対応することもありますね。
元からハードスケジュールで組まれている場合もあれば、開発途中で顧客から仕様変更の連絡が来て急な修正が必要になる場合も。
もちろん、納期を延長して残業が不要な場合もありますが。
逆に、社内SEであれば顧客から納期を提示されているわけではないので、ある程度スケジュールに余裕があります。
そのため、社内SEは比較的残業が少なめですね。
③作業のキリが悪い時
緊急時でもなく、スケジュールに追われている時でも無い。
そんな時でも残業をすることはありますね。
たとえば、作業のキリが悪い時。
「別にスケジュール的には明日やっても良いけど、今日のうちに終わらせたいな」という作業があった時に、30分とか1時間程度の残業をすることがあります。
このケースの残業に関しては、個人の好みですね。
必須の残業ではないので、やりたい人はやる程度のものです。
④残業代が欲しい時
先ほどの「作業のキリが悪い時」と似たようなケースで、「残業代が欲しい時」に残業をする人もいますね。
「給料をもう少し欲しい」、「残業しないと今月のクレジット代が払えない」、「どうせ家でやることが無いから、仕事をしてお金をもらった方が良い」など、様々な理由が考えられます。
翌日やる予定だった作業を残業して少し進めておくといった感じでしょうか。
残業したくて残業しているSEもいるわけですね。
リモートワークだと残業しても負担が軽い?
最近はリモートワークで働くSEも増えていますね。
リモートワークでも残業は存在するのですが、これが楽なんです。
出社して残業する場合と比べて心身の負担が本当に軽いですね。
夜遅くまで残業した場合、出社していたら疲れた体で会社から家まで移動しないといけませんが、在宅なら仕事が終わると同時にシャワーを浴びたり寝ることが可能です。
残業が辛いと感じる人は、リモートワークで働ける会社を選ぶと負担を軽減できそうですね。
まとめ
さて、今回はシステムエンジニアの残業事情についてお話ししてきました。
正直、残業の量に関しては運の要素がありますね。
会社によっても変わりますし、同じ会社内でも関わっている案件によって変わってくる。
あまりにも残業が多い会社であれば、転職を視野に入れておきましょう。