
部活で部長を頼まれたけど、どうしよう。
何か大変そうなイメージがあるけど、どうなんだろう?
部活動だとかサークル活動では部長のような代表の立場になる人が必ずいますね。
さて、部長になろうか迷っている人は、結論を出す前に、この記事を読んでおきましょう。
僕も高校で部活動の部長、大学でサークルの代表になった経験がありますが、良いことも悪いことも色々ありました。
というわけで今回は、僕が感じた「部長になるメリットとデメリット」についてお話ししていきます!
部活動の部長になるデメリット
まずは、デメリットの方から見ていきましょう!
①仕事が増える
「部長の仕事は部員に指示を出すことだから、仕事も部員にどんどん振れば良い。
部長が一人で全部の仕事をする必要は無いからね」
これは、部長になるか悩んでいる部員を説得するために言われる常套句ですね。
僕も同じようなことを言われました。
確かに、みんなで協力しながら部活動をすれば、自分一人で仕事を抱えて苦労することも無いし大丈夫そう。
このように考えて僕は部長になりましたが、落とし穴がひとつ。
それは、「部員に指示を出す」という仕事が大変だからです。
指示を出せるということは、部活動全体の仕事や役割を理解し、適切に部員に仕事を振るということ。
会社員で言えば、まさしく部長のような管理職みたいな仕事ですね。
人に仕事を振ったとしても、最終的には部長がチェックしなければならない。
つまり、全ての役割を間接的には背負っている状態ですね。
部員だった頃は指示されたことだけできればOKでしたが、部長はそうはいきません。
人を動かし、仕事をこなし、組織を運営していく。
これが部長の役割とも言えますね。
そもそも、人に指示を出すのが苦手な人だったら、ほとんどの仕事を自分で済ませようとするかもしれません。
「部長は代表の立場だからカッコ良い!自分もなりたい!」みたいな安易な考えで部長になると、苦労することになりそうです。
②部長の肩書がストレスになる
「部長になるとストレスが増える」とよく言われます。
これは「仕事が増えるから」というのももちろんあるのですが、一番のストレスは人間関係によるものです。
部員が自分の指示に従ってくれない、部員に嫌われないか心配、自分が部長として頼りないかもしれない・・・
このように、部長になると、「部員にどう思われているか」というのがとても気になるのです。
少しでも「部員にマイナスのイメージを持たれているかも」と感じたら、そこからネガティブ思考の連鎖が始まります。
たどり着く先は、自信を失い、部員からのイメージに怯え、顧問からの説教に怯え、「自分はダメな人間なんだ」と思い込む、鬱気味な部長。
もしくは、「何で自分だけこんなに頑張っているんだ!」と部員に対してイライラが溜まったり。
部長という肩書に憧れて部長になったはずが、その肩書によって精神がボロボロになる。
こうなってしまう人もいるでしょう。
もちろん、部長になった人全員がこうなるわけではありません。
立場を考えすぎず、気楽でポジティブな思考でいれば、ストレスは溜まりにくくなります。
③嫌い・苦手な人間と関わらないといけない
これも人間関係の話ですが、部長になると嫌い・苦手な人ともやり取りをしなければいけません。
誰しも、嫌いな人や苦手な人がいて当然だと思います。
関わる必要が無ければ、距離を取るでしょう。
しかし、部長になると、部員全員と関わるのが必須になります。
④部活自体が嫌になるかも
今まで紹介してきたデメリットが積み重なると、部活自体が嫌になるかもしれませんね。
部活にいくたびに嫌な思いをする。
こうなれば、部活を辞めたいと思う人も出てきますね。
僕も似たような経験があります。
高校の頃に卓球部の部長をやっていましたが、やはりストレスで憂鬱になっていました。
そして、「卓球自体をやりたくなくなる」ところまでいきましたね。
元々は卓球という競技が好きでしたが、それすら嫌になってしまう。
それほどに部長のストレスが重くなってしまったわけですね。
その結果、大学でも卓球のサークルには入らず別のスポーツサークルへ。
まあ、今となっては、「また卓球をやりたいな」と思いますね。
あくまでも競技自体は好きでしたから。
部活動で部長になるメリット
さて、ここまでの話だと「部長はやめとこう・・・」と思う人がたくさんいそうですね笑
しかし、デメリットも捉え方によってはメリット。
部長にならないと得られないメリットはありますからね。
①コミュニケーション能力が上がる
部員全員と関わる、時には代表として部活外の人とも関わる。
色々な人との接点や会話の機会ができることから、コミュニケーション能力の向上が見込めます。
僕も元々はかなりのコミュ障でしたが、良い治療になりました笑
だって、人と話さないと部長の役割をこなせませんからね。
今の時代、社会人でも「コミュニケーション能力が大事!」と言われることが多いです。
それは、意思の疎通に重要なことだからですね。
会話ができないと一緒に仕事ができない。
遊びに誘って良いかわからない。
そもそも、どういう人間なのかわからない。
・・・コミュニケーションを取れないと、大人になってからの人付き合いに苦労しそうですね。
「自分はコミュ障だ」と思っている人ほど、部長になるメリットは大きいかなと思います。
②メンタルが強くなる
デメリットの方で精神がボロボロになるという話をしました。
その一方で、部長の仕事をやり遂げた時、メンタルがとても強くなっています。
理不尽なことへの耐性がつき、問題解決能力も上がる。
今後の人生で何か辛いことがあったとしても、部長の経験がそれを解消してくれます。
「あの頃の辛さに比べれば、大したことは無い」
大抵のことでは動じず、落ち着いて行動できるようになりますね。
体感では、精神年齢が5歳くらい上がっている気がします笑
③大きな経験値を得られる
ちょっとゲームっぽく言うと、部長の仕事をやりきることで人生における大きな経験値を得られます。
先ほど言ったこともありますが、
- 理不尽への耐性
- 問題解決能力の向上
- コミュニケーション能力の向上
- 人を動かす経験
このような経験を得られるのは、部長の立場になった人だけですね。
「社会人になれば自然に身に付くのでは?」という意見もありそうですが、社会人になってから身に付け始めるのと、学生の頃に既に身に付けているのは大きな差があると感じています。
他の人が社会人になってからようやく得られる経験を自分は数年前に体験している。
そして、他の人が身に付けている間に、自分はまた新たに何かを身に付けていく。
大げさな言い方になるかもしれませんが、経験の先取りをしているようなイメージですね。
④就活に有利
「部長になると就活に有利だよ!」
これも部長を頼む時の常套句ですね。
就活に有利という話はよく聞きますが、なぜでしょうか?
大人になった今考えてみると、思いつく理由が2つあります。
一つは先ほど挙げた経験値の話。
メンタルが強くなっている分、面接でも落ち着いて話せますし、面接官と雑談をする場合も鍛えられたコミュニケーション能力が活きてきます。
もう一つは、アピールのしやすさですね。
就活でエントリーシートや面接で聞かれる、「苦労したこと&そこから学んだこと」、「学生の頃に頑張ったこと」が簡単に答えられます。
部長の頃に辛い経験は散々していますし、それを解決するために頑張ってきたわけですから、エピソードがたくさん思いつくわけです。
他の人が「エピソードが思いつかない・・・」と悩むのに対して、「エピソードがありすぎて困る」という感じになります笑
問題解決能力だとか、人を動かす能力、責任感だとか、「自分の強み」のアピールにもつなげられそうですね。
まとめ
さて、今回は部活動で部長になるメリットやデメリットについてお話ししてきました。
部長の立場は辛いもので、少なからずストレスを抱えることになるでしょう。
しかし、その経験が今後の人生で大きな武器になっていきますよ。
部長の経験を出来る人というのは限られています。
なりたくてもなれない人もいるでしょう。
部長になれる状況になった時に、「チャンスと捉えて部長になる」か「ストレスを抱えてまで部活をしたくないから断る」か。
どちらが正解ということはありません。
僕も別に部長の立場を推奨するつもりはありませんからね。
「もう一度学生に戻った時に部長になりたいか」と聞かれたら、「絶対に嫌だ!」と即決します笑
まあ、その辛さに見合った成長はできたかなと思っているので、部長になろうと思う人は応援したいですね。